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基本検査

不妊症の原因として挙げられる状態や疾患はさまざまです。
そのため、不妊症の治療に入る前に、何が妊娠の妨げになっているのかを調べるための検査が必要です。検査は月経周期に合わせて行い、不妊症の原因が推定できれば、それに対応して治療方針を立てることができます。
不妊症の検査は不妊治療の第一歩です。

 

基礎体温表

朝目覚めてすぐ、身体を動かす前の横たわった状態で、口腔内(舌下)に婦人体温計を入れて体温を測定します。その体温を表にしたものが基礎体温表です。「体温が低い期間は卵胞期」「体温が高い期間は黄体期」など、基礎体温表によって排卵の有無や卵巣の働き方がわかり、排卵日を推定することができます。

     
 
 
 
 
 
 
 

血中ホルモン測定

必要に応じて、月経時などに行います。この検査によって、ホルモンが正常に分泌されているかどうかがわかります。

 

 

AMH(抗ミュラー管ホルモン検査)(要予約)

月経周期にかかわらず検査できます。AMH(抗ミュラー管ホルモン)は発育過程にある卵胞から分泌されます。
血中AMH値が原始卵胞から発育する前胞状卵胞数を反映すると考えられます。
つまり、原始卵胞(卵巣内で待機している卵胞)が少なくなってくると(卵巣予備能が低くなると)AMHの値が低くなります。
そのため、AMHは卵巣予備能(*)の目安となる評価指数として注目されてきています。
(*卵巣予備能とは、卵巣の中に残っている卵子の数の目安のことです。)

※保険診療では、体外受精を行う方のみ検査できます。

 

子宮卵管造影検査(HSG)当院でのHSG検査は終了しました。

子宮卵管造影検査(HSG) (要予約)

当院では2019年をもって子宮卵管造影検査を終了しました。

その理由として下記のようなことが挙げられます。

  • 卵管の評価として、造影検査では不十分。

子宮卵管造影検査は子宮内に造影剤を流すことによって、子宮、卵管を見る検査です。卵管が通っているかはわかりますが、排卵した卵子をキャッチ(ピックアップ)できるか、卵管が通っていても、受精卵を子宮に送り戻すことができるかの機能の評価ができません。

つまり、子宮卵管造影検査の結果が問題なくても、卵管の機能として問題ないとはいえません。

  • 強い痛みがある

痛みに関しては感覚的なものですので、程度の差はありますが、痛みを伴う検査です。時折、痛みで失神される方もいらっしゃいます。

  • 治療方針に大きな影響を与えない

仮に卵管が片方通っていなくても、通っていない側の排卵であるにもかかわらず、妊娠が成立することがあります。おそらく、もう一方の卵管采が卵子をキャッチしたのでしょう。

また卵管角の攣縮により、実際は卵管が通っているにもかかわらず、一時的に卵管が通っていないようにみえることもあります。卵管が造影されないからといってすぐに体外受精をしなければならないということではありません。

 

当院で通水検査は行うことはできます。

 

子宮鏡検査(要予約)

子宮内腔、内膜の観察を行い内膜ポリープなどの発見を試みます。

 

精液検査(精子検査)(要予約)

男性不妊の基本的な検査です。禁欲期間が短いと精子濃度や精液量が減少してしまうので、3~4日禁欲した後に、病院で渡された広口の容器に精液を採取します。採取した精液から、精液量、精子濃度、精子運動率、奇形率、運動性などを調べます。精液の状態は、体調やストレスなどによって大きく変動します。そのため、結果が悪かったとしても、1~3週間以内の間隔をおいて、再度検査を受けるようにしましょう。

 

経腟超音波

超音波の検査には、おなかの上からプローブをあてる経腹超音波と、膣にプローブを挿入する経腟超音波の2種類がありますが、経腟超音波の方が、より正確に卵胞の状態を調べることができます。性周期を追いながら、卵胞の発育の様子や排卵の有無、子宮内膜厚測定、排卵の異常や粘膜下筋腫の有無などを確かめることが可能です。

 

妊活検査パック (要予約)

女性妊活検査パック

専門的な検査はまだ考えていないけれど、ご自分の体について少し検査を考えている方にお勧めです。
2回の来院の中でホルモンや卵巣の状態を見ていきます。
ホルモンの採血をすることによって、卵巣機能の低下、卵胞の発育不全、排卵障害、卵巣の予備能がわかります。また、超音波検査により子宮や卵巣を調べます。
結果報告は書面での郵送となります。結果について電話でのお問い合わせには応じかねますのでご了承ください。

パック料金 ¥20,000+¥2,000(消費税)=¥22,000


※出来るだけ同一周期での検査が望ましいですが、ご無理な場合は1回目の検査から3か月以内に2回目の検査を受けてください。

1回目の検査から順次受けていただくため、生理になったらお電話で予約をお願いいたします。

男性妊活パック

男性妊活検査は当院に1回の来院と精液の提出をしていただき、ホルモン採血と精子検査をすることにより、患者さんのホルモンや精巣・性線の状態を把握するものです。体への負担が少なく現状がわかるので、幅広く多くの方にお勧めできます。
結果報告は書面での郵送となります。結果について電話でのお問い合わせには応じかねますのでご了承ください。

パック料金 ¥25,000+¥2,500(消費税)=¥27,500

 

詳しくはこちらをご覧ください

 

着床検査

子宮鏡検査

子宮鏡にて子宮の中を観察します。肉眼的に子宮内膜ポリープの有無、慢性子宮内膜炎の所見がないか観察します。

 

子宮内フローラ検査

2015年に米国ラトガース大学の研究者らが子宮内にも善玉菌が存在することを見つけ、2016年には米国スタンフォード大学のサイモン博士らが、子宮内フローラが乱れていると体外受精の結果が悪くなることを発見しました。子宮内フローラが乱れ雑菌が増えると、子宮内膜で免疫が活性化し、受精胚を異物として攻撃してしまう可能性が指摘されています。

子宮内フローラ検査では、子宮の細菌環境が胚移植に最適な状態であるかどうかを判定することができます。子宮内のフローラ(常在菌(病原菌を含む))を調べ、着床に大切な乳酸菌の割合を調べます。
反復着床不全(RIF)患者において、子宮内膜細菌叢の影響が明らかにされています。

CD138染色

慢性子宮内膜炎においては子宮内膜間質に形質細胞(CD138という細胞マーカーが陽性の細胞)の浸潤が認められます。

上記のALICEとの違いはALICEは次世代シーケンサーを用いて菌の遺伝子を検出する検査であるのに対して、CD138染色は組織の細胞を染色することにより慢性子宮内膜炎を診断する手法です。

 

膣培養

生殖器内は外気に触れる皮膚と同じように、様々な細菌が共存したフローラ(細菌の集合体)を作っています。腟内に存在する善玉菌(ラクトバチルス属)は、ウイルス感染や他の菌が増殖できない環境を作ることで、胎児を感染症から守る役割をしていることが知られています。

 

ERA(エラ)

ERA(子宮内膜着床能検査 Endometrial Receptivity Analysis)

かつてより、受精卵(胚)を受け入れる適切な時期があることはいわれていました。これを、着床の窓(着床ウィンドウ)といいます。移植しても妊娠に至らない場合、実は遺伝子レベルでは着床の準備が整っていない場合があります。
この検査の目的は受精卵を移植する日の内膜が着床可能状態にあるかを遺伝子レベルで調べることです(RNAを用います)。
子宮内膜に受精卵が着床できる時間や時期には個人差があり、着床の窓(着床ウィンドウ)の開いている、適切な時期に受精卵を移植することにより妊娠の可能性を上げることができる可能性があります。
これまで全世界3万を超える臨床例によって、ERA検査を受けられた方の30%近くが着床の窓(着床ウィンドウ)の時期がずれていたという結果が分かっています。
各患者様に適した移植時期を特定することにより、妊娠率が24%上昇したという報告もあります。
人工周期で子宮内膜を肥厚させ、凍結胚移植を行うタイミングで子宮内膜を採取します。子宮内膜のRNAを解析に用いるわけですが、RNAは非常に不安定で分解されやすい性質があります。検体を直ちに専用の溶液と混合し、4℃に冷やし、スペインのラボに空輸します。スペインの次世代シークエンサーを用いて解析を行います。
※こちらの検査は体外受精・胚移植(IVF-ET)の治療を行っている患者様が対象です。

監修医師情報

原口 広史
専門 日本産科婦人科学会産婦人科専門医
日本産科婦人科学会産婦人科指導医
日本生殖医学会生殖医療専門医
生殖・内分泌
子宮内膜症
子宮腺筋症
着床

お子さんが欲しいという希望や、なかなかできないという悩みに、少しでも手助けできるよう心がけています。
是非、いらっしゃって下さい。

経歴
2006年 東京大学医学部医学科(理科3類)卒業
2007年 焼津市立総合病院
2009年 東京大学医学部附属病院
2010年 焼津市立総合病院
2011年 河北総合病院
2012年 東京大学大学院医学系研究科生殖・発達・加齢医学専攻博士課程
2015年 日本学術振興会特別研究員 DC
着床関連の研究に従事
2016年 大学院博士課程卒業 医学博士
2016年 日本学術振興会特別研究員 PD
2017年 東京大学医学部附属病院 助教
2019年 東京大学医学部付属病院
生殖グループ 総ハウプト
2020年 松本レディースクリニック/リプロダクションオフィス 常勤医師
2021年 松本レディースリプロダクションオフィス 院長
2023年 松本レディースIVFクリニック 院長
田中 智基
専門 日本産科婦人科学会産婦人科専門医
生殖・内分泌
着床

受診や治療自体がストレスにならないように心がけています。
なかなか授かれない状況で不安や悩みが多い方もいらっしゃると思います。
心折れずに次の一歩を踏み出し続けましょう。
お二人がゴールにたどり着けるように精一杯サポートさせていただきます。

経歴
2011年 東京大学医学部医学科(理科3類)卒業
2011年 東京大学医学部付属病院
2013年 焼津市立総合病院
2018年 松本レディースクリニック/リプロダクションオフィス 非常勤医師
2020年 同 常勤医師
2021年 松本レディースリプロダクションオフィス 副院長
2023年 松本レディースIVFクリニック 副院長
2018年6月に改正・施行された「医療広告ガイドライン」に基づき、当ページは医師免許を持った松本レディースグループの医師監修のもと掲載しています。
医療広告ガイドラインの運用や方針について詳しくはこちら、当院の在籍医師一覧はこちらをご覧ください。
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