近年急増していることで注目される前立腺癌は、多くが50歳以上で発症します。一方、20〜40代の比較的若い世代に多いのが「前立腺炎」です。本記事では、前立腺の位置や役割をはじめ前立腺炎の分類やそれぞれの症状、検査方法、治療についてご説明します。
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前立腺とは
前立腺は膀胱のすぐ下に位置する臓器で、中心を尿道が通過する構造となっています。前立腺は精液の一部を作っていて、尿道には精丘という精液の出口が開口しています。
前立腺炎の分類
前立腺炎は、以下の4つのカテゴリーに分類されます。
・カテゴリーⅠ(急性前立腺炎):細菌感染が原因となる急性の炎症です。
・カテゴリーⅡ(慢性細菌性前立腺炎):同じ細菌による感染が続いている状態です。
・カテゴリーⅢ(慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群):慢性的な痛みが続く状態です。
・カテゴリーⅣ(無症候性前立腺炎):組織生検や精液中に白血球が認められる状態です。
前立腺炎の症状
・カテゴリーⅠ:細菌感染によって排尿困難、頻尿、残尿感、尿閉などに加え、高熱が出ます。
・カテゴリーⅡ:急性前立腺炎と同じような症状が慢性化した状態です。
・カテゴリーⅢ:6ヶ月のうち少なくとも3ヶ月以上症状が続くことが診断の定義です。具体的な症状としては、会陰部や下腹部、陰茎、陰嚢、肛門周囲の痛みや不快感が主な症状になりますが、症状の場所が変化したりはっきりしないことが多いのが特徴です。
・カテゴリーⅣ:症状はありません
前立腺炎の原因と検査方法
・カテゴリーⅠ:細菌感染が原因となります。ペニスの先端から尿道を通って前立腺に感染する逆行性感染です。原因となる菌の半分以上が大腸菌ですが、緑膿菌やプロテウス属などの菌が原因となることもあります。検査は尿検査や尿の培養、血液検査、超音波検査、場合によりCT検査などを行います。
・カテゴリーⅡ:カテゴリーⅠと同様です。
・カテゴリーⅢ:基本的には除外診断となります。尿検査や超音波検査、場合によりCTやMRIなどの検査を行うこともあります。また、症状をスコア化するための問診票を用いて診断を行います。
・カテゴリーⅣ:カテゴリーⅢと同じようにはっきりとした原因は特定されません。
前立腺炎の治療
カテゴリーごとに下記のように治療を行います。
・カテゴリーⅠ:原因となる細菌を特定し抗菌薬を投与します。
・カテゴリーⅡ:カテゴリーⅠに準じた治療を行いますが、膿瘍などができている場合には外科的な処置が必要になることもあります。
・カテゴリーⅢ:基本的に対処療法となります。
・カテゴリーⅣ:症状がないため、症状に対する治療は特に行いません。
松本レディースIVFクリニックでの診療について
症状が出現する前立腺炎は頻尿、排尿時痛など排尿に関係する症状を引き起こします。カテゴリーⅣの前立腺炎は症状はありませんが、たまたま行った精液検査で白血球が多かったなどのことがありましたら前立腺炎の可能性がありますので、お近くの泌尿器科で相談することをお勧めします。
当院ではご夫婦で通院している患者様のみの診療となります。