
人工授精を検討している方の中には、「仕事をしながら通院できるのか不安」「どれくらいの頻度で通う必要があるの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回は、人工授精(AIH)の概要からスケジュール、受診のタイミング、費用、副作用まで、治療の流れをわかりやすくご紹介します。
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松本レディースIVFクリニックは、
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目次
人工授精(AIH)とは
人工授精(AIH)という言葉から、「自然ではない治療」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には(持参いただいた)精子を子宮の中に注入するという、人工的な操作は少ない治療です。
人の手を介するのは「精子を子宮内に届ける」部分のみで、それ以降の受精や着床、妊娠の過程は自然妊娠と同じです。
詳しくは人工授精のページもご参照ください。
人工授精が向いている人・向いていない人
人工授精を行うケース・対象となる方
意外に思われる方も多いかと思いますが、タイミング療法とほとんど変わらない治療内容です。
治療対象となるかどうかは、年齢や検査結果など様々な要素を踏まえて判断しますが、以下のような方は人工授精が適しているといえます。
✔ 不妊期間が短く、不妊検査で大きな異常が見つかっていない方
人工授精は、比較的軽度の不妊症例に対して選択されることが多く、不妊期間がそれほど長くない方が対象となることが多いです。
✔ 精液所見がやや悪い方
精子の運動率や濃度がわずかに基準を下回るような場合、精子を洗浄・濃縮して子宮内に注入する人工授精によって、妊娠の可能性が高まるケースがあります。
✔ 性交障害がある方(セックスレス、勃起障害など)
パートナーとの性交が困難な場合でも、人工授精によって妊娠を目指すことが可能です。
ただし、精子の状態が基準値よりも大きく下回っている場合、人工授精では妊娠が難しいこともあります。その場合には、医師と相談の上、体外受精などの治療に進む可能性もあります。
また、月経周期が不規則で自然な排卵が期待しにくい場合は、排卵誘発剤を使用して卵胞の発育を促すこともあります。それでも排卵の調整が難しいときには、より高い妊娠率が期待できる体外受精などへのステップアップをご提案させていただくことがあります。
ご自身にとってどの治療法が適しているか、不安や疑問がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
人工授精の受診日の目安・タイミングについて
次のスケジュールでも詳しく説明させていただきます
まずは排卵日の2〜3日前に一度ご来院いただき、排卵日の予測と人工授精(AIH)施行日を決めるための受診が必要になります。
月経周期が規則的で28日程度の方であれば、おおよそ月経周期の11〜13日目頃(生理の始まりから11〜13日目)にご来院いただくことになるかと思います。
超音波検査の結果、人工受精の施行日が決まれば、精子をご持参いただき、人工受精を行うことになります。
人工授精のスケジュールと流れ
排卵の2〜3日前 排卵日の予測と人工授精(AIH)施行日の決定
排卵予想日より少し前を目途に超音波検査を行い、卵胞の大きさをみます。 高温期は約14日程度で終了しますので、月経周期が規則的で28日程度の方であれば、おおよそ月経周期の14日目(生理の始まりから14日目)が排卵日予想になります。
卵胞径が18~22mm程度になると排卵されるので、あと何日で排卵するかを予測しながらみていきます。
正確な排卵のタイミングを把握するために、状況によっては2回目、3回目の超音波検査が必要になる場合もあります。
また、排卵のタイミングをより確実にするために、必要に応じて、排卵を誘導するHCGの注射を行うことがあります。

人工授精(AIH)当日 精液採取(採精)
自宅で専用容器に採取してご持参ください。
精子の処理を行い人工授精の処置を行わせていただきます。
妊娠判定
人工授精後3週間過ぎても生理がこない場合は、自宅で妊娠判定を行ってください
陽性が出た場合には、1週間以内にご来院ください
人工授精の妊娠確率

年齢や精液所見により妊娠率は変わります。
性交障害(セックスレス、勃起障害など)が原因で不妊となっている方などは、人工授精によって精子を子宮内に送り込むことでスムーズに妊娠につながるケースもあります。一方で、その他の不妊の原因がある場合などは、結果が出にくいこともあります。
人工受精の目安は3回程度、多くても6回程度までを目安とし、それ以上の回数で結果が出ない場合は、次のステップ(体外受精など)を検討することをおすすめしています。
人工授精にかかる費用
人工受精にかかる費用は、通院の回数や検査内容、薬処方の有無などによって異なるため一概にはいえません。
保険適用であれば、1回の処置代は5,460円です(その他超音波検査などの検査代、薬剤の費用がかかります)。
排卵の2〜3日前 排卵日の予測と人工授精(AIH)施行日の決定
再診料+抗菌薬処方+超音波検査:保険適用の自己負担2,010円
必要に応じてHCG注射:保険適用の自己負担390円
人工受精(AIH)当日 精液採取(採精)
再診料+人工受精処置料:保険適用の自己負担5,680円
その他排卵誘発剤が必要な方などは再診料、薬剤代がかかる場合があります。
人工授精に副作用やリスクはある?
人工授精(AIH)は比較的負担の少ない治療法ですが、副作用やリスクがまったくないわけではありません。
代表的な合併症として、「感染症」があります。
人工受精の際に、菌が子宮内や腹腔内に入り込み、感染を起こすことがあります。感染予防のために抗菌薬を内服していただきます。
感染が起きてしまうと、発熱やひどい腹痛を起こし、重症例では入院を要することがあります。
抗菌薬で予防を行っても、感染のリスクを完全にゼロにすることはできません。
不妊治療のご相談は松本レディースIVFクリニックへ
当クリニックは、「赤ちゃんが欲しいのになかなか授からない」と悩んでいらっしゃる方のための不妊治療専門クリニックです。
妊娠希望のある方に、家族計画に基づいて妊娠に向けてのアドバイス・治療を行います。
1999年の開業以来、これまで、不妊で悩んでいた多くの方々が妊娠し、お母様になられました。
▼当院の特徴についてはこちら
https://www.matsumoto-ladies.com/about-us/our-feature/
まとめ
今回は、人工授精(AIH)の概要からスケジュール、受診のタイミング、費用、副作用まで、治療の流れについてご紹介しました。
お仕事や日常生活との両立ができるかどうかは、治療を続けていく上でとても大切なポイントです。
あらかじめ通院の目安や流れを知っておくことで、治療の不安が少しでも軽くなればと思います。
今回の内容が、今後の選択や準備の参考になりましたら幸いです。
