
不妊治療が保険適用となり、保険診療内で治療できる範囲が広がりました。
費用が抑えられるようになった一方、自費の頃に行っていた治療のうち保険適用にならなかったものについては基本的には保険診療内では行えなくなりました。ただし、先進医療に認定されている治療については、保険適用の治療と併用して行うことができます。先進医療は自費診療であるため高額になりがちですが、これについては助成金が出る自治体(東京都など)があります。
今回は、東京都の助成金を利用する方法について解説します。
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松本レディースIVFクリニックは、
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先進医療助成金(東京都)について
先進医療とは、保険診療と併用が認められた最新の治療法(自費)のことです。通常、保険診療と自費診療を混ぜる「混合診療」は禁止されていますが、国に認定された先進医療に限っては、「ベースの治療は保険適用(3割負担)」+「先進医療の部分のみ自費」という形での受診が可能です。
この先進医療に対し、特定不妊治療(体外受精)を保険適用で受けられている方で、東京都にお住まいの方には、東京都から助成金が出ることになりました。
●対象費用:
保険診療と併せて実施した「先進医療にかかる費用」が対象です(全額自費(自由診療)で実施した治療は対象外です)。
●助成金額:
先進医療で自己負担された金額のうち7割(最高15万円)を東京都が助成します。
●助成回数:
治療開始時の妻の年齢が39歳まで:1子ごとに最大6回
治療開始時の妻の年齢が40歳〜42歳:1子ごとに最大3回
●回数のリセット:
出産された場合、または妊娠13週以降に死産等に至った場合は、それまでの回数がリセットされ、改めて上限まで助成を受けられます。
詳しくは下記東京都のリンクをご覧ください。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/kosodate/josei/funin-senshiniryou/gaiyou.html
対象となる先進医療について
2023年12月現在、当院で対象となる先進医療は下記の通りです。(今後、申請が通るなどにより新たに追加される治療や、保険適用となり先進医療からは外れる治療など、変更になる可能性はあります。最新の情報についてはお問い合わせください。)
① タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養
受精卵(胚)を育てている培養器の中にカメラを内蔵したシステムです。 通常、胚の育ち具合を確認するには培養器から胚を取り出す必要がありますが、タイムラプス培養器では、胚を外に出すことなく24時間体制で動画撮影・観察を行います。 胚に環境変化のストレスを与えず、理想的な環境を維持できるため、良好胚に育つ確率の向上や、移植に最適な胚の選択精度の向上が期待されています。
② 子宮内膜受容能検査(ERA)
胚を移植するタイミングが、子宮内膜にとって適切かどうか(着床の窓)を調べる検査です。子宮内膜が胚を受け入れられる期間は非常に限られており個人差があることが分かっています。
良好な胚を移植しても着床に至らない原因の一つに、この「窓」のタイミングのズレが考えられます。 あらかじめ最適な時間を特定することで、お一人おひとりの「窓」に合わせたオーダーメイドな移植スケジュールを調整することが可能になります。
③ 子宮内細菌叢検査(EMMA/ALICE/子宮内フローラ検査)
子宮内には、受精卵の着床を助ける「善玉菌(主にラクトバチルス菌)」や、反対に炎症を引き起こす「悪玉菌」などが混在しています。
この検査では、子宮内に存在する細菌のバランスを解析し、善玉菌が十分に存在するか、悪玉菌の有無や種類を詳しく調べます。結果に応じて抗生剤やサプリメントで子宮内環境を整えることで、着床環境を改善し、妊娠率の向上を目指します。
④PICSI(ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術)
ヒアルロン酸への結合能を利用し、成熟した質の良い精子を選別します。
⑤SEET法(子宮内膜刺激胚移植法)
胚の培養液を移植前に子宮へ注入し、着床しやすい環境を作ります。
手続き・申し込み方法について
① 受けた治療が対象となる先進医療か確認
完全に自費診療の場合は適応になりません。また、先進医療に認定されていない自費診療は対象となりません。
② 治療および治療を行った施設が登録されているか確認
施設により同じ治療でも先進医療の認定を受けている場合とそうではない場合があります。
特定不妊治療実施医療機関一覧
特定不妊治療(先進医療)実施医療機関の登録治療・技術及び登録日
③ 自分たちが要件を満たしているか確認
・東京都内に住民登録があること
「1回の治療」の開始日から申請日までの間、夫婦のいずれかが継続して都内に住んでいる必要があります。
・「保険診療」の枠組みで治療を受けていること
体外受精・顕微授精などのベースとなる治療が保険適用(3割負担)である場合に限ります。
※全額自費(自由診療)で受けられた場合は、先進医療が含まれていても一切の助成対象外となりますのでご注意ください。
・夫婦関係について
法律婚だけでなく、事実婚の方も対象です。
・他の助成を受けていないこと
今回の治療サイクルに対して、国や他の自治体から重複して医療費助成を受けていないことが条件です。
・年齢制限
「1回の治療」の開始日における妻の年齢が43歳未満であること。
※39歳まで:通算6回
※40〜42歳:通算3回 (いずれも1子ごとにカウントされ、出産等でリセットされます)
④ 必要書類を準備、送付します。
- ● 特定不妊治療費(先進医療)助成申請書
- ● 特定不妊治療費(先進医療)助成事業受診等証明書
- ● 住民票の写し
- ● 戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)
期限など、詳細は東京都のHPをご確認ください。
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo//kosodate/josei/funin-senshiniryou/gaiyou.html
書類作成費用と注意事項
先進医療の助成金の申請を希望される方は、まずは当院の受付にお声がけください。当院の申請書記入依頼用紙をお渡しします。
書類代:1通¥3.300
注意事項
- *完成までに約2週間お時間をいただきます。
- *年度末(3月末)は大変混み合うため、通常よりお時間がかかる場合があります。余裕をもってご提出ください。
- *完成した旨の連絡は行っておりません。
- *申請回数などの制限がありますので、必ず自治体のHPをご確認ください。当院より自治体への確認はしておりません。
- *申請書記入を承った場合でも助成を保証するものではありません。
- *助成内容等の不明点、ご質問は直接自治体へお問い合わせください。(東京都母子医療女性担当など)
不妊治療のご相談は松本レディースIVFクリニック
当クリニックは、「赤ちゃんが欲しいのになかなか授からない」と悩んでいらっしゃる方のための不妊治療専門クリニックです。
妊娠希望のある方に、家族計画に基づいて妊娠に向けてのアドバイス・治療を行います。
1999年の開業以来、これまで、不妊で悩んでいた多くの方々が妊娠し、お母様になられています。
当院の特徴につきましてはこちらをご参照ください。
https://www.matsumoto-ladies.com/about-us/our-feature/
まとめ
今回は東京都の先進医療助成金制度について説明しました。
現在、先進医療への助成制度を持つ自治体は限られていますが、不妊治療への支援は全国的に拡大傾向にあります。また、お勤めの会社によっては独自の福利厚生として助成金制度を設けているケースも増えています。ご自身でも自分が受け取れる助成金がないか確認し、利用できる制度を賢く活用し、費用面での不安を少しでも軽減しながら、納得のいく高度な不妊治療に取り組んでいきましょう。